目次
このレッスンでは、英語の骨格となる「補語」について勉強します。
1.補語とは主語と「=」の関係がある言葉
2.補語を見つけてみよう!
3.補語の練習問題
4.補語の練習問題の解答
5.補語がない文もある!補語と目的語の違い
6.補語と目的語の違いの練習問題
7.補語と目的語の違いの練習問題の解答
※当サイトでは、たとえば「主部」を「主語」などとしています。正確には違いますし、国文法(国語の文法)とはちがうところもありますが、わかりやすくするために「敢えて」このようにしているので、あらかじめ、ご了承ください。
補語とは主語と「=」の関係がある言葉
文型を学習するとき、「補語がよくわからない」という声を聞きます。
そこで、ここでは、できるだけ、わかりやすく「補語」を解説しています。
例題1
「私は、ジョンの父です。」という文に着目してください。私は誰の父でしょうか?
私はマイクの父ですか?
それとも、ケンの父ですか?
「マイク? ケン? 誰のことだよ!」と思うことでしょう。
私は「ジョンの父」ですね。
つまり、「私」と「ジョンの父」は同一人物です。
「私」と「ジョンの父」は同じ人物
このように主語と「=」(イコール)の関係にあるものを「補語」と言います。
文で補語を探す別の方法もあります。わかりにくいと思えば『基本にカエル英語の本〜英文法入門編レベル1』をお勧めします!
スポンサード リンク
補語を見つけてみよう!
なんとなく、補語のことがわかってきたでしょうか。
例題を解いて、補語のことをしっかり理解しましょう。
例題2
「私の飼っているネコは、かわいい。」という文に着目してください。
補語を見つけてください。
主語は「私の飼っているネコは」ですね。
「私の飼っているネコ」=「すばやい」のですか?
「私の飼っているネコ」=「かしこい」のですか?
いずれも違いますね。
「私の飼っているネコ」は「かわいい」のです。
「私の飼っているネコ」と「かわいい」は「=」(イコール)の関係にありますね。
よって、補語は「かわいい」です。
スポンサード リンク
補語の練習問題
はじめのうちは、文から補語を見つけるのは難しいです。
難しいからといって、いきなり解答を見ないでください。一度は、自力で解いてみてください。
練習問題1
下の文から補語を抜き出してください。
1.彼は先生です。
2.彼はマイクです。
3.彼の父親は医者です。
練習問題2
下の文から補語を抜き出してください。
1.野球をしている少年はケンジです。
2.彼が以前乗っていた車は、RVRです。
3.私は車を持っている。
補語の練習問題の解答
それでは、解答です。
ちなみに、文章から補語を見つけるのには慣れも必要です。
もし間違えていれば、慣れるまで何度も復習するといいですよ。
練習問題1解答
補語は主語と「=」の関係にありました。つまり、補語を見つけるには、まず主語を探せばいいのです。
1.答え:先生
主語は「彼は」です。この「彼は」と「=」の関係にあるものが補語です。
2.答え:マイク
主語は「彼は」です。この「彼は」と「=」の関係にあるものが補語です。
3.答え:医者
主語は「彼の父親は」です。この「彼の父親は」と「=」の関係にあるものが補語です。
練習問題2解答
補語は主語と「=」の関係にありました。
つまり、補語を見つけるには、まず主語を探します。
1.答え:ケンジ
主語は「野球をしている少年は」です。この「野球をしている少年は」と「=」の関係にあるものが補語です。
2.RVR
主語は「彼が以前乗っていた車は」です。この「彼が以前乗っていた車は」と「=」の関係にあるものが補語です。
3.答え:この文には補語はありません。
主語は「私は」です。この「私は」と「=」の関係にあるものは文にありません。よって、補語ありません。
補語がない文もある!補語と目的語の違い
例題を解いてください。
例題3
「彼は野球をしています。」という文に着目してください。
補語を見つけてください。
主語は「彼は」ですね。
「彼は」=「野球を」ですか?
違いますよね。
「野球を」は、「何を」なので目的語です。
よって、つぎのようになります。
・彼は → 主語
・野球を → 目的語
・しています → 動詞
この文には、補語がないわけですね!
さて、ここまで読んだかたのなかには、「なんかややこしい…」と感じたひともいるのではないでしょうか。
なぜそのように感じてしまうのかというと、目的語と補語の違いがわかっていないためです。
そこで、目的語と補語の違いをまとめてみました。
(例1)私はジョンの父です。
→「私」と「ジョンの父」は同じ人物
→「私は」は「主語」、「ジョンの父」は「補語」
(例2)私はジョンの父を見た。
→「私」と「ジョン」は違う人物
→「私は」は「主語」、「ジョンの父を」は「目的語」(「ジョンの父を」は「誰を」の形になっています。「誰を」は目的語です)
では、具体的にどのように目的語と補語を見分ければいいのでしょうか。
つぎの手順をふむといいでしょう!
1.まずは、「誰を?(何を?)」「誰に?(何に?)」と目的語を探します。
2.目的語のがなければ補語があると疑う
例題を解いて、この手順を確認しましょう。
例題1
つぎの文の主語、動詞、目的語、補語は何でしょうか。
1.彼はテニスをしています。
2.父親は忙しい
上記1。
まずは目的語を探します。
彼は「何を」しているのかというと「テニスを」ですね。
よって、「テニスを」は目的語です。
・彼は → 主語
・テニスを → 目的語
・している → 動詞
上記2。
まずは目的語を探します。
この文には「何を」などの目的語はありませんね。
よって、つぎに補語を探します。
忙しいのは父親なので「父親=忙しい」です。
つまり、「忙しい」は補語です。
・彼は → 主語
・忙しい → 補語
実は、英語の型は5つに分類できます。このパターンをおさえて練習を重ねれば、目的語と補語のちがいもわかってきます。ちなみに、ここの説明がわかりにくいと感じれば『基本にカエル英語の本〜英文法入門編レベル1』をお勧めします!
補語と目的語の違いの練習問題
それでは練習問題を解いてみましょう。
練習問題3
つぎの文から主語、動詞、補語、目的語を探してください。
1.私の姉は車を買った。
2.この本は面白い。
3.弟がボールを投げた。
補語と目的語の違いの練習問題の解答
それでは、解答です。
練習問題3解答
まずは目的語を探して、なければ補語でした。
1.私の姉は → 主語
車を → 目的語
買った → 動詞
2.この本は → 主語
面白い → 補語
3.弟が → 主語
ボールを → 目的語
投げた → 動詞