目次

このレッスンでは、現在完了形について学習します。

1.これから学習する内容
2.現在完了形は、完了、継続、経験の3つ!
3.現在完了形を英語になおしてみよう!
3−1.過去分詞とは?
3−2.不規則動詞も覚えよう!
4.現在完了形(完了)を英語になおしてみよう!
5.現在完了形(継続)を英語になおしてみよう!
6.現在完了形(経験)を英語になおしてみよう!
7.現在完了形のまとめ<
8.なぜ現在完了形(完了)と過去形の区別をしないといけないのか?
9.現在完了形(完了)と過去形を区別する方法

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これから学習する内容

つぎの2つの文を比べてください。

(ア)彼は時計をなくした。
(イ)彼は時計をなくすでしょう。

以下ですよね。

主語 目的語 動詞など
(ア)彼は 時計を なくした(過去形)
(イ)彼は 時計を なくすでしょう(未来形)

「なくした(過去形)」「なくすでしょう(未来形)」になっています。
このように、動詞の形が変わることで、「いつ」の話なのかも変わりました。

実は「いつの話なの?」は、これだけではありません。
ここでは、その1つである「現在完了形」について学習します。


現在完了形は、完了、継続、経験の3つ!

つぎのものは、日本語と同じなのでわかると思います。

・(野球を)した → 過去の話
・(野球を)している → 現在の話(現在進行形)
・(野球を)するでしょう → 未来の話

英語では、つぎのものもあります。

1.(時計を)なくしてしまった → ???
2.(野球を)ずっとしている → ???
3.(スキーを)したことがある → ???

これらの文、「いつの話」なのかわかりますか?
「過去の話かなー 現在の話なのかなー」となるのではないでしょうか。

それも仕方がありません。
英語を母国語とするたたたちと日本語を母国語とするかたたちでは「感覚」がちがうためです。
理解しとうとしても、なかなかわからないものです。

そこで、はじめのうちはつぎのように覚えてしまうといいでしょう。

1.現在進行形の完了(〜してしまった)
2.現在進行形の継続(ずっと〜している)
3.現在進行形の経験(〜したことがある)

よって、つぎのようになります。

主語 目的語 動詞
1.私は 宿題を してしまった→現在完了形
2.私は 英語を ずっと勉強しています→現在完了形
3.私は 野球を したことがある→現在完了形

というわけで、これから英語ではどのようになるのかについて勉強していきます。


日本人には「完了も継続も経験も全然ちがうのに、なぜ、すべて現在進行形?」と感じますが、英語を母国語とするかたたちは「同じ」と感じているからこそ、同じ現在進行形です。この感性はなかなか理解しがたいので、入門レベルのうちは、これらの3つは現在完了形だと覚えてしまっても構いません。


現在完了形を英語になおしてみよう!

例題を解いてください。

例題

「私は宿題をしてしまった」を英語になおしてください。

まずは、主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
以下のようになりますよね。

主語 目的語 動詞
私は 宿題を してしまった

つぎに英語の語順になおして、それぞれを英語になおします。

主語 動詞 目的語
I(私は) ??(してしまった) my homework(宿題を)

「してしまった」は、現在完了形ですね。
どのように英語のなおせばいいのでしょうか。

現在完了形はすべて、動詞を「have + 過去分詞」にします。
doの過去分詞は、doneです。
よって、答えは「I have done my homework.」になります。

「???」と思ったことでしょう。
1つずつ説明していきます。

過去分詞とは?

まずは、過去分詞とは何か、ですが、過去形と同じです。 動詞の形をつぎのように変えたものです。

・原則 → 動詞に「ed」をつける
(例)play(する) → played(した)

・eで終わる動詞の場合 → 動詞に「d」をつける
(例)like(好き) → liked(好きだった)

・「子音字+y」で終わる動詞の場合 → 「y」を「ied」にする
(例)study(勉強する) → studied(勉強した)

・「短母音+子音字」で終わる動詞の場合 → 最後の文字を重ねてed をつける
(例)stop(やめる) → stopped(やめた)

※母音 → あいうえお(a、i、u、e、o)のこと
※短母音 → アクセントがある母音のこと
※子音字 → 上記以外

しっかり覚えましょう!

不規則動詞も覚えよう!

過去形のところでも紹介しましたが、不規則動詞の表は覚えるしかありません。
しっかり覚えましょう!

原形 意味 過去形 過去分詞形
be(am、is、are) was,were been
become 〜になる became become
begin 始める began begun
break 〜を壊す broke broken
bring 〜を持ってくる brought brought
build 〜を建てる built built
buy 〜を買う bought bought
catch 〜を捕まえる caught caught
come 来る came come
cut 切る cut cut
do 〜をする did done
drink 〜を飲む drank drunk
drive 運転する drove driven
drop 〜を落とす dropped dropped
eat 〜を食べる ate eaten
fall 落ちる fell fallen
feel 感じる felt felt
find 〜を見つける found found
forget 〜を忘れる forgot forgotten、forgot
get 〜を得る等 got got、gotten
give 〜を与える gave given
go 行く went gone
grow 育つ grew grown
hold 〜を持つ、握る、つかむ等 held held
keep 〜を取っておく kept kept
know 知っている knew known
learn 〜を学ぶ learned、learnt learned、learnt
leave 去る left left
lend 〜を貸す lent lent
lose 〜を失う lost lost
make 〜を作る等 made made
mean 〜を意味する meant meant
meet 会う met met
pay 払う paid paid
put 置く put put
read 〜を読む read read
ring 〜を鳴らす等 rang rung
rise (太陽等が)昇る rose risen
say 言う said said
see 〜を見る saw seen
sell 〜を売る sold sold
send 〜を送る sent sent
sing 〜を歌う sang sung
sleep 眠る slept slept
speak 話す spoke spoken
swim 泳ぐ swam swum
take 〜を取る took taken
teach 〜を教える taught taught
tell 〜を話す、語る told told
think 考える thought thought
understand 理解する understood understood
wake 目覚める woke woken
wear 〜を着る wore worn
win 勝つ won won
write 〜を書く wrote written

ここまで覚えれば、例題を通して英語になおす練習をしましょう。

現在完了形(完了)を英語になおしてみよう!

例題を解いてみましょう!

例題

「私は宿題をすでにしてしまった」を英語になおしてください。

まずは、主語、動詞、目的語、補語を探します。
ちなみに「すでに」は副詞です。副詞は( )をつけておきます。

主語 目的語 (副詞) 動詞
私は 宿題を (すでに) してしまった

つぎに、英語の語順になおして、それぞれを英語になおします。
この際、副詞は置いておきます。

主語 動詞 目的語 (副詞)
I(私は) ??(してしまった) my homework(宿題を) (already)(すでに)

「してしまった」は、現在完了形ですね。
現在完了形はすべて、動詞を「have + 過去分詞」にするのでした。
doの過去分詞は、doneです。
よって、「I have done my homework.」になります。
あとは、副詞である「already(すでに)」を、haveと過去分詞の間にいれて「I have already done my homework.」とします。

このように、現在完了形(完了)は、「just(ちょうど)」や「already(すでに)」が一緒に使われることがあります
過去形か現在完了形(完了)かわからないとき、「just(ちょうど)」や「already(すでに)」があれば現在完了形(完了)などと考えるといいでしょう。
あとは、「just(ちょうど)」や「already(すでに)」は、haveと過去分詞の間に入れると覚えておいてください。

現在完了形(継続)を英語になおしてみよう!

例題を解いてみましょう!

例題

「私は、1時間、宿題をずっとしている。」を英語になおしてください。
※1時間:for an hour(文末にもっていきます)

まずは、主語、動詞、目的語、補語を探します。
ちなみに「1時間(for an hour)」は( )をつけて文末に置いておきます。

主語 目的語 動詞 (前置詞句)
私は 宿題を ずっとしている (1時間)

つぎに、英語の語順になおして、それぞれを英語になおします。

主語 動詞 目的語 (前置詞句)
I(私は) ??(ずっとしている) my homework(宿題を) (for an hour)(1時間)

「ずっとしている」は、現在完了形ですね。
現在完了形はすべて、動詞を「have + 過去分詞」にするのでした。
doの過去分詞は、doneです。
よって、「I have done my homework.」になります。
あとは、「1時間(for an hour)」を文末に置いて「I have done my homework for an hour.」とします。

このように、現在完了(継続)は、「since〜(〜から)」や「for+期間(〜の間)」が使われることが多いです。いずれも文末に置きます。
覚えておきましょう。

現在完了形(経験)を英語になおしてみよう!

例題を解いてみましょう!

例題

「私は3回野球をしたことがある。」を英語になおしてください。
※3回:three times(文末にもっていきます)

まずは、主語、動詞、目的語、補語を探します。
ちなみに「3回(three times)」は( )をつけて文末に置いておきます。

主語 目的語 動詞 (前置詞句)
私は 野球を したことがある (3回)

つぎに、英語の語順になおして、それぞれを英語になおします。

主語 動詞 目的語 (前置詞句)
I(私は) ??(したことがある) baseball(野球を) (three times)(3回)

「したことがある」は、現在完了形ですね。
現在完了形はすべて、動詞を「have + 過去分詞」にするのでした。
playの過去分詞は、playedです。
よって、「I have played baseball.」になります。
あとは、「3回(three times)」を文末に置いて「I have played baseball three times.」とします。

このように、現在完了形の経験は「often(しばしば)」や回数を表す語句と一緒に使われることが多いです。しっかりと覚えておきましょう。

現在完了形のまとめ

「have + 過去分詞」の形を「現在完了形」というのでした。現在完了形は、以下のいずれかです。

1.完了(〜してしまった)
2.継続(ずっと〜している)
3.経験(〜したことがある)

「have + 過去分詞」の形は、上記のいずれかの日本語訳になるわけですね。

なぜ現在完了形(完了)と過去形の区別をしないといけないのか?

例題を解いてみましょう。

例題

つぎの日本語を英語になおすとき、現在完了形(完了)と過去形のどちらを使えばいいのでしょうか。

(ア)あ〜あ。バスが行っちゃたよー
(イ)0.1秒前にバスが行ったんだよ

(ア)は現在完了形(完了)で、(イ)は過去形です。

はじめのうちは「〜した=過去形」「〜してしまった=現在完了形(完了)」と覚えても構いません。
しかし、英語が上達してくれば、暗記だけに頼っていると、上記のように少し形が変わるだけでわからなくなってしまいます。
「過去形と現在完了形(完了)の違い」について少し詳しく勉強しましょう。

現在完了形(完了)と過去形を区別する方法

つぎの2つの文を着目してください。

(A)時計をなくしてしまった。
(B)10分前に時計をなくした。

まずは、(A)に注目してください。
どういう意味だと思いますか。

(A)は、「時計をなくしてしまった」だけではなく、暗に「(その結果、現在、時計を持っていない)」という意味も示されています。
つまり、(A)は「過去に時計をなくした」という過去の事実だけではなくて、暗に「その結果、現在もない」という意味も含まれています。

このように「過去の事実」だけではなくて、「その結果、現在どうなんだ」ということまで暗に示したい場合に現在完了形の完了を使います。

つぎに、(B)に注目してみてください。
どういう意味だと思いますか。

(B)では「10分前に時計をなくした」という過去の事実は書いていますが、その結果、現在はどうなんだまでは何も書いていません。
現在は時計が見つかったかもしれないし、それとも、いまだ時計がないのか、どちらなのかわかりません。

つまり(B)では「単に時計をなくした」という過去の事実だけが示されています。このような場合、過去形を使います。

では質問です。
「1秒前に時計をなくしたんだよね」は、過去形と現在完了(完了)のどちらだと思いますか。

ものすごく理屈っぽくなりますが、ひょっとして0.1秒前に時計が見つかったかもしれませんよね。逆にまだ現在も時計が見つかっていない可能性もあります。
つまり、この文では、過去、時計をなくしたという事実は示されていますが、その結果、現在はどうなんだまで示されていません。よって、この文は「過去形」です。

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